新城探訪記〜山の湊新城の神社・お寺

大好きな町、山の湊新城をご紹介。神社、お寺、石造物が中心になるのかな。有名なところはすっ飛ばして、コアなところばかりかもしれません。

2022-01-01から1年間の記事一覧

秋葉神社・東新町

東新町駅から桜淵公園へ続く道から一本外れた細道、最勝院への参道脇に小さな秋葉神社があります。鳥居も狛犬もなく、常夜燈がなければ気づかないかも知れません。しかも境内は貸駐車場として使われています。筆者は個人的にこの扁額の文字が大好きです。脇…

舟多神社・乗本

別所街道沿いに乗本の舟多神社があります。道よりも少し高い場所にあるので、運転していると気づかないかも知れません。創建ははっきりしないそうですが、昔は諏訪神社と呼んでいたそうで、明治から舟多神社と改称したそうです。境内より一段下にある大神宮…

三界萬霊等・塩沢

塩沢の十王堂から別所街道に戻る途中、道端に何かを見つけました。道に向けて建てられているのではないので、おそらく個人でお祀りしているものでしょう。こちらの石碑には「三界萬霊等」と書かれています。不勉強で知らなかったため、少し調べてみると、三…

十王堂と馬頭観音・塩沢

日吉神社や善勝寺から丘を越えるように進むと、ちょうどてっぺんあたりに十王堂があります。説明板もなく、詳しいことはほとんど分かりません。新しいお堂の中に、きっと江戸時代のものであろう十王様が並んでいます。十王様は、地獄で亡者の審判を行う裁判…

善勝寺・塩沢

日吉神社の北側、通りからは少し外れたところに広場があります。よく見ると石段やお堂があり、見る人が見るとお寺だということが分かります。逆を言えば、ほとんどの人が気づかないでしょう。そう思って見れば、何となく参道に見えます。花頭窓が無ければ普…

日吉神社・塩沢

別所街道から少し奥に入ったところ、塩沢の構造改善センター横に、日吉神社があります。この辺りにはいくつかの日吉神社が点在しています。創立は文治2年(1186年)ことです。源頼朝が全国に守護地頭を置く許可をもらった翌年ですね。明るい境内に綺麗な社殿で…

新河岸の渡し跡・東入船

桜淵の妙見堂から小さな桜橋を渡ると左側に新河岸の渡し跡があります。ガードレールが切れていますが、車を停めるほどの場所はないので、妙見堂のところの駐車場に停めてくることをお勧めします。ほんの少し坂を降りたらすぐに渡し跡です。たくさんの街道が…

妙見堂・滝ノ上

桜淵の公衆トイレの横に妙見堂へ登る石段があります。駐車場もあるので、訪問しやすいところです。慶安元年(1648年)、新城城主菅沼定実が丹波亀山から移封されたとき、北辰(北斗七星)妙見菩薩を勧請し、お城の鬼門を守ったと言われています。古いお堂は昭和…

永住寺の亀・的場

永住寺の山門をくぐり、夢栄稲荷への参道との分かれ道の角に石碑が立っています。何気なく見逃すかもしれませんが、石碑が亀に乗っているんです。 この石碑は桜淵の妙見堂にあったものが昭和5年のお堂の火事の後にここに移されたものです。妙見堂とは、北辰(…

永住寺の弘法堂と繋がった建物に「夢栄殿」の扁額が掲げられています。ナビの地図では夢栄稲荷、国土地理院の地図では夢栄神社となっています。永住寺と合わせた境内の配置は豊川稲荷と同じです。扁額の独特の文字が、夢っぽくていいですね。屋根の上には瓦…

永住寺・裏野

曹洞宗のお寺で、山号は延命山。釈迦如来を本尊とします。1513年に大谷城主の菅沼定広が弟の文翼に上平井村に建立させました。しかし文翼は師である大洞山の琴室契音を開山としました。定広の子の定継が現在地に移し、今川氏に安堵されましたが、武田氏の兵…

十王堂と六地蔵・西新町

観音堂の前には十王堂があり、いろいろな石造物も並んでいます。この地区には七戸詣というものがあって、お寺やお堂を巡りながら提灯を納めていく行事があるそうです。今年の8月には前の道にずらりと行列ができたそうです。普段は閉まっていますが、たまたま…

西新町観音堂・西新町

西新町公民館のお隣(と言うか繋がってますが)に観音堂があります。いつも「中はどうなっているのだろう」と思って通っていたのですが、たまたま祭の準備のために掃除をされている方がいて、無理を言って中を見せてもらいました。詳しい方が今入院中で説明で…

秋葉燈籠・西新町

西新町公民館と観音堂の前にがっしりとした秋葉燈籠あります。裏面には寛政年間の銘があります。火袋には裸電球が。夜になると自動的に灯りが灯るタイプのようです。どうして伊奈街道からも外れたこんな路地にあるのか不思議に思って調べてみました。近くの…

常夜燈・東入船

新城市役所の前、蒲郡信用金庫の横の細い道を入ってすぐのところに、とても背の高い常夜燈があります。現在は駐車場の一角ですが、以前はごみ収集の会社があったように記憶しています。道路側が背面で、駐車場側の前面に「常夜燈」の文字が刻まれています。…

常夜燈・東入船

新城市役所の前、蒲郡信用金庫の横の細い道を入ってすぐのところに、とても背の高い常夜燈があります。現在は駐車場の一角ですが、以前はごみ収集の会社があったように記憶しています。道路側が背面で、駐車場側の前面に「常夜燈」の文字が刻まれています。…

橋向の道標・橋向

秋葉燈籠近く、旧国道沿いに道標が残っています。きちんと整備され、説明板も建てられています。残念ながら説明板の文字はほとんど読み取れなくなっていました。伊奈街道と遠州街道の交差する場所なので、3方向に違う道が書かれています。しかも全部車体が違…

橋向秋葉神社常夜燈・橋向

新城駅北側の富永神社のそのまた北側に、解体された常夜燈がひっそりと置かれています。これは橋向にあった秋葉神社の常夜燈を移設したものです。200年が経過し、風化、損傷が激しく、安全のために富永神社境内に納められたものです。すぐ隣にこども園もあり…

庭野神社・庭野

新城市内から新城橋を渡った所に庭野神社という立派な神社があります。境内の由緒書きによると、創建は明らかではなく、古くは国津天神と呼び、大室神を祀っているそうですが、筆者は勉強不足のため、大室神がどんな神様なのか知りません。よく整備された明…

庭野神社・庭野

新城市内から新城橋を渡った所に庭野神社という立派な神社があります。境内の由緒書きによると、創建は明らかではなく、古くは国津天神と呼び、大室神を祀っているそうですが、筆者は勉強不足のため、大室神がどんな神様なのか知りません。よく整備された明…

樋場稲荷解体の儀・宗高

倒壊の危険があるからと心配され、長年その解体について議論されてきた、宗高地区の樋場(とよば)稲荷。今年度、隣接する家屋の解体作業のために樹木を伐採しなければならなくなり、これを機にと拝殿の解体が決定しました。シルバーウィークの最終日、近くの…

観音堂・塩沢

豊橋乗本線(別所街道)を北上していると、右手の小高いところに小さなお堂が建っています。これは塩沢の観音堂で、木喰五行上人が寛政11年にこの地を訪れて彫ったという木造十一面観音立像が安置されています。残念ながら観音像を直接拝むことはできませんが…

不っ田の七滝・睦平

阿寺の七滝は有名ですが、最近この不っ田の七滝の看板もよく見かけます。案内に従って細い道を進むと、駐車場も整備されています。右に行くか左に行くかで、社会好きからが好きかが分かります。阿寺の七滝ほど開けた場所ではないので写真に収めにくいですが…

鳳来寺道・寺林から大久保

豊栄の大當峯神社のそばに立派な常夜燈があります。火袋はコンクリート製に替えられています(神社の灯籠も同様です)。秋葉大権現と並んで峯の薬師様の名前が。これは鳳来寺のことです。銘は天保6年(1835年)。天保の大飢饉や大塩平八郎の乱、蛮社の獄の少し前…

大當峯神社・豊栄

151号線にパイバスができ、車通りが減った別所街道からほんの少し外れたところに大當峯(おおとうみね)神社があります。創建についてはよくわかりませんが、安永元年に社殿が再建されたと棟札に書かれているそうです。街道の曲がり角にあるためか、社殿と石段…

首洗池・竹広

長篠・設楽原の戦いで、戦死者の首を洗い、池が真っ赤に染まったという池。 元々は灌漑用に作られたため池で、国道151号線のバイパス工事に伴って整備され、公園化されました。ここらら細い道を入っていくと、設楽原歴史資料館や信玄塚があります。夏場にな…

中山砦史蹟公園・乗本

新東名の橋の脇に登っていく階段があります。ここを登ると、中山砦史蹟公園に着きます。親切な看板があり、目標設定ができます。元々は家康が長篠城攻略のために築いた付け城で、長篠・設楽原の戦いでは逆に勝頼に長篠城攻略のための五つの砦の一つとして利…

一筆啓上・東郷地区

「日本一短い手紙」として有名な手紙があります。「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」作者は鬼作左と呼ばれ恐れられた、本多作左衛門重次。家康の家来です。長篠・設楽原の戦いの折、陣中から奥方に書かれた手紙。どこで書かれたかははっきり分かり…

真っ赤な社・西田原

以前紹介した西田原の総持院の参道脇の高いところに、小さな社があります。真っ赤な社まで階段が続き、6畳ほどの境内地に立派な石燈籠と社、二つの石碑があります。石碑には金毘羅さまと山神さまの文字が刻まれています。社には文字が見当たらず、何が祀られ…

菅沼川堰堤・菅沼

善夫から菅沼に抜ける途中、菅沼川に大きな堰堤があります。雨の時には濁流滔々の荒々しい顔を見せますが、平時は味のある堰堤です。ここを境にして静と動が対照的で私は大好きです。北側の静はまるでもののけ姫の世界のようです。南側は、誰もいなくても子…