新城探訪記〜山の湊新城の神社・お寺

大好きな町、山の湊新城をご紹介。神社、お寺、石造物が中心になるのかな。有名なところはすっ飛ばして、コアなところばかりかもしれません。

2022-01-01から1年間の記事一覧

長篠城の御城印と紅葉・長篠

大河ドラマに向けて、来城者も増えてきているとのことで、12月1日より新しい御城印が販売されています。市内在住の書道家今村冴里さんによるひらがなバージョンが2種類です。ただの色違いではありませんよ。よ〜く見て下さい。字や配列や形が違いますね。背…

福住寺の大銀杏・宗高

平井の宗高地区には、福住寺の大銀杏があります。隣の楠と背比べするかのように育った木は、樹齢どらくらいなのでしょうか。現在は国道151号線がバイパス化し、旧道沿いのこちらは地元の人しか通りませんが、みんな毎日楽しみにしているでしょう。境内には黄…

城薮稲荷・長篠

長篠城のすぐ北側にある大通寺に、城薮稲荷という小さなお社があります。元は長篠城鎮守の稲荷のお使い、おとら狐を祀ったものです。長篠・設楽原の戦いの後、稲荷の本社は城と一緒に新城に移ったようですが、元の稲荷は末社として城内に残されました。しか…

諏訪社・杉山

国道151号線バイパスを走っていると、いつも気になる建物があります。地元の人にはネズミ捕りの場所として知られている場所ですが、民家ではないようです。気になるのはこの小さな建物です。どう見てもお堂かお社です。でも道からは何も見えません。「こんに…

秋葉燈籠・大宮

国道151号線バイパスから大宮の交差点を南に少し下ったところに秋葉燈籠と小さなお堂があります。南を向いているのですが、すぐ隣に大宮大坪組公会堂があるため、いつも暗くてよく見えない場所です。朝、そこを通ったので立ち寄ってみました。秋葉燈籠は、破…

鳶ヶ巣山砦への道・乗本

鳶ヶ巣山砦へは、徒歩と車では道が違います。車で行く場合は本久集会所の横を通って登って行きます。安居院の横を通って行きます。砦への道ですから、こんな細い場所もあります。普通車でも可能ですが、軽自動車をお勧めします。しばらく進むと少し開けた場…

鳶ヶ巣山砦・乗本

長篠・設楽原の戦いにおいて、勝頼の叔父武田信実が陣を敷いた鳶ヶ巣山は、標高150m、長篠城を豊川を挟んで見下ろす位置にあり、信長本陣茶臼山をも見通せる位置です。天正3年(1575年)5月21日未明、酒井忠次率いる約4000名の奇襲部隊がこの鳶ヶ巣山砦と近く…

安居院(大日堂)・乗本

鳶ヶ巣山砦に向かう途中、とても長めの良い場所に大日堂と呼ばれる建物があります。正式には大日山安居院と言います。坂道にあるのであまり広くはない境内ですが、石仏や供養塔などがたくさん並んでいます。火袋の無くなってしまった石燈籠は、宝暦5年(1755…

金刀比羅神社・乗本

鳶ヶ巣山砦の中心地には、車でも行くことができます。何台も停められる広めの駐車場から300mほど歩きますが、その途中に金刀比羅神社があります。神社といっても白木の鳥居と石碑があるだけで、新城市誌にも神社庁の一覧にも載っていません。石碑の裏面には…

武田軍陣地跡の幟旗・新城市乗本・長篠

令和5年の大河ドラマ「どうする家康」に向けて地域を盛り上げようと、長篠城址周辺の武田軍の陣地跡3ヶ所に幟を立てました。一つ目は武田信実が陣を敷き、本多軍に奇襲を受けてしまったことで有名な鳶ヶ巣山砦です。長篠城からは豊川の対岸の小高いところに…

武田軍陣地跡の幟旗・新城市乗本・長篠

令和5年の大河ドラマ「どうする家康」に向けて地域を盛り上げようと、長篠城址周辺の武田軍の陣地跡3ヶ所に幟を立てました。一つ目は武田信実が陣を敷き、本多軍に奇襲を受けてしまったことで有名な鳶ヶ巣山砦です。長篠城からは豊川の対岸の小高いところに…

桃牛寺・的場

曹洞宗の和秀山桃牛寺は、天正4年(1576年)、菅沼定継の家臣城所道寿の孫丸山九郎左衛門吉之が結んだ庵が始まりです。最初に牛が東から木材を運んできたので東牛庵と呼ばました。行基作の十一面観音様を本尊としたそうです。関ヶ原の後、中国の古い詩から東を…

最勝院・東新町

秋葉神社のすぐ奥に浄土宗の最勝院があります。現在は一行山最勝院と言いますが、かつては新緑山三勝院と言われたそうです。門をくぐると可愛らしい道祖神がひっそりといらっしゃいました。自然石を使った庚申塔がかっこいいです。本堂はは享保8年の再建でし…

井道のお稲荷様と謎の燈籠・井道

井道地区を散歩していたら、広場に真っ赤な鳥居を見つけました。井道のお稲荷様です。元々はもう少し豊川に近い丘の上にあったそうです。子どもの夜泣きがひどく、占いで荒れ果てたお稲荷様をきちんと祀れば良いと出たので、ここに移し、社を建てたそうです…

秋葉燈籠とお地蔵様・清井田

新東名新城ICのランプウェイ脇に、立派な秋葉燈籠が立っています。 裏面を見ると文政3年(1820年)の銘があります。文政年間に秋葉燈籠や常夜燈を作るのが流行ったのでしょうか。火袋には蝋燭の跡も電球もないので、現在はもう火が灯されていないのが分かりま…

永観寺・清井田

元は尼寺で、現在は集会所として使われている永観寺。曹洞宗で山号は高寿山です。創建や由緒は調べても分かりませんでした。この寺号がなければお寺だとは気づきません。達筆すぎて読めませんが。境内には小さなお堂が二つ。こちらは三つの小部屋に分かれて…

永観寺・清井田

元は尼寺で、現在は集会所として使われている永観寺。曹洞宗で山号は高寿山です。創建や由緒は調べても分かりませんでした。この寺号がなければお寺だとは気づきません。達筆すぎて読めませんが。境内には小さなお堂が二つ。こちらは三つの小部屋に分かれて…

清井田学校跡・清井田

国道151号線から永観寺へ向かう坂道に、真新しい石碑が建っていました。明治4年から7年の間、ここに清井田学校があったそうです。この碑は令和4年の3月に個人の方によって建てられました。清井田村が八束穂村、信楽村、東郷村、新城町、新城市と名前を変えて…

日吉神社・吉川

大入川と県道392号線が分かれていくあたりに舟着小学区に多い日吉神社があります。創建は明らかではありませんが、過去の棟札や検地帳に六所大明神宮、白山権現社、山王権現社、伊豆権現社など様々に記載され、祭神がどんどん変わっているのが分かります。明…

日吉神社・吉川

大入川と県道392号線が分かれていくあたりに舟着小学区に多い日吉神社があります。創建は明らかではありませんが、過去の棟札や検地帳に六所大明神宮、白山権現社、山王権現社、伊豆権現社など様々に記載され、祭神がどんどん変わっているのが分かります。明…

豊田藤助の墓・吉川

金龍院の裏にある墓地に豊田藤助という人のお墓があります。彼は長篠・設楽原の戦いの中、鳶ケ巣山砦を奇襲する酒井忠次らを道案内した地元の人です。彼の案内により奇襲は成功し、家康軍を勝利に導いたと言ってもよいでしょう。周りの墓石を見てみると、ほ…

金龍院・吉川

吉川地区には人口に対して寺院が多いようです。曹洞宗の舩着山金龍院は天正年間に没した蘆庵契寅の開山と伝えられます。山門への道は両端に桜の木が並び、春には綺麗な道となるのでしょう。ぜひ覚えておいて、春にも来たいと思います。参道横に手作りらしい…

金龍院・吉川

吉川地区には人口に対して寺院が多いようです。曹洞宗の舩着山金龍院は天正年間に没した蘆庵契寅の開山と伝えられます。山門への道は両端に桜の木が並び、春には綺麗な道となるのでしょう。ぜひ覚えておいて、春にも来たいと思います。参道横に手作りらしい…

馬頭観音・明和

大府市野外教育センターの入り口にぽつんと石仏がありました。以前通りかかった時に見つけて、後日じっくり見るつもりで楽しみにしていました。牛馬安全と書かれているので、馬頭観音だとわかります。建立年がはっきり読み取れませんが、「治」の字のように…

禅源寺・川合

JAの菌床センターから東に入ると、滹沱山禅源寺があります。臨済宗永源寺派で、御本尊は弘法大師作と言われる地蔵菩薩です。山号は「こださん」と読み、おそらく中国の滹沱河に由来していると思われます。古くは清現寺と称し真言宗でした。天正元年の滝山の…

秋葉燈籠・野郷

野郷のバス停脇、少し低くなっているので車からは見えにくいところに秋葉燈篭があります。脇のお宅の土地かもしれないので、許可をいただいて写真を撮りました。子どもの頃には蝋燭をつけていた覚えはあるけれど、ということなので、今は燈篭としての機能は…

子守地蔵尊・長者平

郵便局の近くに大きなお地蔵さまが立っています。赤子を抱いているので子守地蔵だということはわかるのですがずっと気になっていました。思い切ってすぐ近くのお家に尋ねてみると、詳しくはわからないけれど…と言って教えてくださいました。継母にいじめられ…

法輪寺・戸津呂

戸津呂の駐在所の上に金峯山法輪寺があります。以前から法輪庵と言われていた小堂を長者平正眼寺の開祖の隠居所としたものが、一度中絶して16世紀に再興されたものです。立派な本堂の周りには、六地蔵や三界萬霊塚、百八箇所結願碑などがあり、きちんと榊が…

徳住上人名号碑・杉平

旧協和小学校校門の脇から細い坂を登っていくと、杉平の共同墓地合があります。ここに、徳住上人の名号碑があります。正面には「南無阿弥陀仏」の名号が、右面には「天保十己亥十一月吉日」と彫られているだけなので、何の結願記念なのかはわかりません。そ…

馬頭観音・善夫

雨の中、善夫菅沼川沿いの小さな四辻に石仏を見つけました。開けた場所にあるため、風雨をよけられず風化が進んでいますが、頭部の形から馬頭観音だと思われます。銘も確認できないのでいつの頃のものかもわかりませんが、川沿いにぽつんとある様が、昔観た…