新城探訪記〜山の湊新城の神社・お寺

大好きな町、山の湊新城をご紹介。神社、お寺、石造物が中心になるのかな。有名なところはすっ飛ばして、コアなところばかりかもしれません。

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

秋葉燈籠2・富沢

旧国道151号線を鳳来方面に少し進み、光明寺に入っていく脇道にもう一つの秋葉燈籠があります。車もほとんど通らないところなので、見つけた時はわくわくしました。燈籠自体は小振りなのですが、台の上に載っているのでかなり大きく感じます。ここの火袋にも…

秋葉燈籠・富沢

旧国道151号線は古くは伊那街道と呼ばれ、江戸時代からの石造物がたくさん残っています。富沢公民館の近くには、文政8年の銘がある秋葉燈籠が「防火水そう」の標識に隠れるように立っています。火除けの神様への信仰が、現在の防火設備と一緒にあるというの…

八平神社・出沢

出沢地区、龍泉寺の隣に鎮座するのが八平神社です。創建は宝徳2年と伝えられるので、銀閣で有名な足利義政が将軍在任の時代です。鳥居の前には立派な石橋、その横には何故か琴柱燈籠がありました。拝殿に向かう石段の脇には文化年間や、寛政年間の銘のある様…

大宮尋常小学校跡・大宮

石座神社と道を挟んだところに消防の詰所と社務所があります。この社務所は、明治25年に開校した大宮尋常小学校の建物だそうです。屋根をよく見ると「学」や「校」の文字を見つけることができます。蔵のような建物の脇には、昔懐かしい手押しポンプも残って…

清龍寺跡・下平井

やすらぎホールしんしろの向かいに広がる広い空き地。ここには数年前まで清龍寺がありました。山号は帰雲山、御本尊は薬師如来様で、享保8年の創建だったそうです。境内には榧の巨木があったようですが、平成の末には枯死し、今は切り株も残っていません。境…

常夜燈・下平井

東新町駅の北側、やすらぎホールしんしろの向かい側に立派な常夜燈があります。今までは秋葉灯籠だと思っていましたが、「秋葉山」の文字がないため、ここにあった清龍寺にまつわるものだと考えられます。下平井村の村中安全を願い、文化年間に建てられたも…

石座神社・大宮

旧設楽郡内唯一の式内社で、「延喜式神名帳」にも記載されている由緒ある神社です。背後に聳える雁峰山にある巨大な石座と、その傍らの稚子石を起源とすると、御由緒に書かれています。本殿の裏には、あまり目立ちませんが石座石が祀られています。石座と書…

白鳥神社・横山

早速地図で確認して横山の白鳥神社へ。柳田國男の門下で民俗学を学んだ早川孝太郎はこの横山の生まれです。神社の入り口にも早川の著した「三洲横山話」関連の案内板がありました。ここ数年で木を伐採したらしく、とても眺めの良い場所にあります。人口の少…

白鳥神社・滝川

七久保不動への道に入ってすぐのところにありますが、知らないと見過ごしてしまいます。境内はしっかりと掃き清められ、地域の方が大切にしているのがわかります。車で行くと西側から入りますが、東側から細い参道を通って、南側の立派な鳥居から入ると、森…

廣瀬廣島神社・川路

富沢と川路の境目、廣瀬という地区にひっそりと佇んでいる神社です。残念ながら、数年前に拝殿が崩れてしまい、草むらの中に埋もれている状態です。 祭神は倉稲魂命、つまりお稲荷様で、元禄元年に京都の伏見稲荷から勧請したと言われています。昔話では本城…

玉茂松生稲荷・富永

飯田線の車窓からほんの一瞬見える社です。ここは中世の設楽氏の居館跡で、来迎松城跡と呼ばれています。社が建つのはかつての土塁の上で、城跡を飯田線の線路が分断していますが、遺構は土塁の以外にはないようです。 綺麗に保たれている社殿は、棟札による…

白山社・矢部

新東名の設楽原パーキングエリアへの道の途中にぽつんと看板があります。ここには平成の初めまで白山社の木造の祠があったそうです。長篠・設楽原の戦いで、鳥居強右衛門と共に救援を求めるために岡崎まで走った鈴木金七の生誕地に近く、金七ゆかりの鈴木家…

山住神社・富永

川上公会堂から信長の本陣跡である茶臼山稲荷に向かう途中、道端に「山住神社」の石碑があり、草に覆われた石段が現れます。蜘蛛の巣を払いながら登ると、木造の小さな社殿が迎えてくれました。稲荷ということなので倉稲魂命が祭神だと思いますが、社殿内に…

樋場稲荷・宗高

住宅地の細い道を奥に進んだ所にある、ひっそりとした神社です。しかし、宗高の人は交代で掃除をし、毎年ささやかな祭礼をしています。社殿の老朽化で建て直すべきか、小さな祠に建て替えるかも話し合われています。 実は大切なのは、社殿ではなく、もう少し…