西新町公民館のお隣(と言うか繋がってますが)に観音堂があります。いつも「中はどうなっているのだろう」と思って通っていたのですが、たまたま祭の準備のために掃除をされている方がいて、無理を言って中を見せてもらいました。
詳しい方が今入院中で説明できなくてごめんなさいね、と謝られてしまいましたが、30分ほど楽しくお話しさせていただきました。
昔はここに住んでいらっしゃる方がいて、きちんと管理されていたそうです。新城の昔話を調べてみると、尼さんが住んでいらして、子どもたちの遊び場にもなっていたそうです。
中に入ってみると驚いたことに、石の仏様がずらりと並んでいました。長年の風雪で傷んだ建物に石仏は重いらしく、いろいろなところが傾き、仏様も後ろに傾いてしまっています。数日前に後ろの壁を補強したそうです。
中でも一際目を引く坐像は「汗かき
弥勒」と呼ばれ、汗をかくと次の日は雨が降ったそうです。この
弥勒様がお堂の中心なのに、「
観音堂」と呼ばれたのは不思議です。
弘法様の木造も安置されています。外にもいろいろな石仏などがあるので、
民間信仰の見本市のようです。
仏様たちの頭上もいつ崩れてきてもおかしくないようです。近くのお寺の管轄になっているので、修繕や移設などに関して、何度か話し合いもされているようです。事故が起こる前に、お願いしたいと思います。