安居院(大日堂)・乗本

鳶ヶ巣山砦に向かう途中、とても長めの良い場所に大日堂と呼ばれる建物があります。正式には大日山安居院と言います。

坂道にあるのであまり広くはない境内ですが、石仏や供養塔などがたくさん並んでいます。


火袋の無くなってしまった石燈籠は、宝暦5年(1755年)の銘があります。

本堂脇には三十三観音像安置堂があり、石造りの可愛らしい観音様たちが並んでいます。


鳶ヶ巣山の戦いで亡くなった魂を鎮めるために毎年盆の15日に、乗本万灯と呼ばれる火祭があります。境内にはそのための倉庫があり、村内の秋葉神社で灯された聖火は、一度この大日堂に運ばれ、ここから出発して万灯山に向かうそうです。


坂道沿いには墓地がたくさんあり、役行者様やお不動様とも出会いました。


ここのお不動様は胸に何かブローチのような飾りをつけているのかと思いきや、立派なバッタが止まっているのでした。