2022-11-08 鳶ヶ巣山砦・乗本 長篠・設楽原の戦いにおいて、勝頼の叔父武田信実が陣を敷いた鳶ヶ巣山は、標高150m、長篠城を豊川を挟んで見下ろす位置にあり、信長本陣茶臼山をも見通せる位置です。天正3年(1575年)5月21日未明、酒井忠次率いる約4000名の奇襲部隊がこの鳶ヶ巣山砦と近くの久間山砦、中山砦、姥ヶ懐砦、君ヶ臥床砦を攻め落としました。この奇襲で信実や名だたる武将が討死、設楽原での決戦へと繋がります。砦の中心地には戦没将士の墓や祠が立ち、地元の方が供養を続けてくれています。傍に倒れる天井の杉は、当時にはすでにここに立っていたらしく、明治7年の台風で倒れても昭和12年頃まで生き続けていました。