新城探訪記〜山の湊新城の神社・お寺

大好きな町、山の湊新城をご紹介。神社、お寺、石造物が中心になるのかな。有名なところはすっ飛ばして、コアなところばかりかもしれません。

神社

白鳥神社・黒瀬

黒瀬の白鳥神社に行きたいのですが、獣除けの柵に阻まれて目の前の神社になかなか辿りつきませんでした。私は田んぼを荒らす獣ではないですよ。安芸の宮島と同じ両部鳥居という形式の鮮やかな鳥居と、平成に作られた新しい狛犬の口の朱色が美しいです。拝殿…

白鳥神社・東田原

東田原のバス停横から小道を登ったところにも白鳥神社があります。docomoの中継アンテナよりも高いところにありました。石段の脇には小さいながら安土があり、草が生えていないところを見ると、現在も使われているようです。木でできた立派な鳥居が神秘的で…

十二所神社・長者平

作手小学校の横には十二所神社があります。十二所神社には山神を祀ったものと、熊野権現を祀ったものがありますが、境内で権現の文字を見つけられなかったので前者だと思われます。この神社で何よりも面白いのが狛犬の種類です。拝殿に向かって左側の狛犬(正…

白鳥神社・川尻

作手中の近くに戻り、高里駐在所のそばの白鳥神社を訪れました。鳥居をくぐると高くそびえ立つ二本の杉の木が迎えてくれます。保護樹と書かれていましたが、二本揃って斜めに伸びている姿が夫婦をイメージさせます。ここの狛犬は顔が小さく髪が大きいので、…

御嶽神社・田代

田代の御嶽神社です。「おんたけ」と読むか「みたけ」と読むかで祭神が違いますが、おそらく修験道の神である蔵王権現を祀る「みたけ」であろうと推測します。山間にある小さな神社ですが、拝殿がとても立派で、岡崎から来られた方も散策をしていました。※別…

白鳥神社・荒原

田代の奥、荒原の白鳥神社まで来ました。一つ前の木和田から、車で45分かかり、作手の広さを実感しました。周囲にほとんど何もなく、5月の晴れ空には、鶯がうるさいくらいに鳴く小さな神社です。拝殿の周りにはいくつもの蟻地獄が並んでいました。※別ブログ…

白鳥神社・木和田

今度は木和田の白鳥神社です。初めて木和田地区を訪れましたが、細い道を車で走って集落に出ると、まるでジブリの世界に迷い込んだような感覚がありました。神社は小川の辺りにひっそりと佇んでいました。山の湧き水を引いて手水場にしてあるところに味があ…

白鳥神社・中河内

続いては中河内の白鳥神社を訪れました。通り沿いにあるのでみなさんお馴染みですね。立派な鳥居をくぐると、民家のような造りの拝殿と本殿が並んでいます。拝殿の棟部分に「白鳥」と書かれてあるのが珍しいです。狛犬には昭和十年、社名碑には昭和十一年と…

白山社・小林

愛知県神社庁ホームページ掲載の順でいくと、次は小林の白山社。菅守から協和への移動です。ナビを頼りに向かいましたが、小林のバス停からどんどん山を登っていきます。ようやく出会えた白山社からは、たくさんの山を見下ろせました。白山社は白山比売め(携…

津島神社・菅沼

善夫の次は菅沼の津島神社を訪れました。真っ直ぐに伸びた木立の間の参道が神秘的でした。拝殿は昭和6年に新築されたそうで、すぐ横に新築記念の碑が建っていました。金毘羅大権現と書かれた碑も並んでいました。辺りでは鳴く鶯の声が、拝殿の中に吸い込まれ…

津島神社・善夫

次に訪れたのは善夫の津島神社です。津島神社も作手地内に3社と多いですね。菅沼川沿いの細い道を進むとある神社ですが、森の中にあるので道や田んぼからは見えませんでした。鳥居の先にある小さな橋を渡ると、拝殿と立派な狛犬が迎えてくれます。周囲の田ん…

白鳥神社・市場

市場の白鳥神社にやってきました。ちなみに作手では「しらとりじんじゃ」ではなく、「しろとりじんじゃ」と読むそうです。白鳥と市場の白鳥神社には、他ではあまり見かけない山犬(狼)型の狛犬があります。由来はあまりよく分からないそうですが、よく知られ…

白鳥神社・白鳥

続いて訪れたのは白鳥地区の白鳥神社です。作手には白鳥信仰が根強く、11もの白鳥神社があるそうです。白鳥信仰は倭建命が白鳥となって空に昇っていたことに関係しますが、実際は白鷺などの渡り鳥が田んぼにフンをすることで、その中のリン酸が養分となって…

津島神社・和田

休日を利用して作手を探訪してみることにしました。まずは神社を巡ってみます。順番は愛知県神社庁のホームページ掲載の順です。最初に訪れたのは、和田バス停隣にある津島神社です。津島信仰は須佐之男命や牛頭天王をおまつりするものですので、こちらも津…

八平神社・出沢

出沢地区、龍泉寺の隣に鎮座するのが八平神社です。創建は宝徳2年と伝えられるので、銀閣で有名な足利義政が将軍在任の時代です。鳥居の前には立派な石橋、その横には何故か琴柱燈籠がありました。拝殿に向かう石段の脇には文化年間や、寛政年間の銘のある様…

石座神社・大宮

旧設楽郡内唯一の式内社で、「延喜式神名帳」にも記載されている由緒ある神社です。背後に聳える雁峰山にある巨大な石座と、その傍らの稚子石を起源とすると、御由緒に書かれています。本殿の裏には、あまり目立ちませんが石座石が祀られています。石座と書…

白鳥神社・横山

早速地図で確認して横山の白鳥神社へ。柳田國男の門下で民俗学を学んだ早川孝太郎はこの横山の生まれです。神社の入り口にも早川の著した「三洲横山話」関連の案内板がありました。ここ数年で木を伐採したらしく、とても眺めの良い場所にあります。人口の少…

白鳥神社・滝川

七久保不動への道に入ってすぐのところにありますが、知らないと見過ごしてしまいます。境内はしっかりと掃き清められ、地域の方が大切にしているのがわかります。車で行くと西側から入りますが、東側から細い参道を通って、南側の立派な鳥居から入ると、森…

廣瀬廣島神社・川路

富沢と川路の境目、廣瀬という地区にひっそりと佇んでいる神社です。残念ながら、数年前に拝殿が崩れてしまい、草むらの中に埋もれている状態です。 祭神は倉稲魂命、つまりお稲荷様で、元禄元年に京都の伏見稲荷から勧請したと言われています。昔話では本城…

玉茂松生稲荷・富永

飯田線の車窓からほんの一瞬見える社です。ここは中世の設楽氏の居館跡で、来迎松城跡と呼ばれています。社が建つのはかつての土塁の上で、城跡を飯田線の線路が分断していますが、遺構は土塁の以外にはないようです。 綺麗に保たれている社殿は、棟札による…

白山社・矢部

新東名の設楽原パーキングエリアへの道の途中にぽつんと看板があります。ここには平成の初めまで白山社の木造の祠があったそうです。長篠・設楽原の戦いで、鳥居強右衛門と共に救援を求めるために岡崎まで走った鈴木金七の生誕地に近く、金七ゆかりの鈴木家…

山住神社・富永

川上公会堂から信長の本陣跡である茶臼山稲荷に向かう途中、道端に「山住神社」の石碑があり、草に覆われた石段が現れます。蜘蛛の巣を払いながら登ると、木造の小さな社殿が迎えてくれました。稲荷ということなので倉稲魂命が祭神だと思いますが、社殿内に…

樋場稲荷・宗高

住宅地の細い道を奥に進んだ所にある、ひっそりとした神社です。しかし、宗高の人は交代で掃除をし、毎年ささやかな祭礼をしています。社殿の老朽化で建て直すべきか、小さな祠に建て替えるかも話し合われています。 実は大切なのは、社殿ではなく、もう少し…

金毘羅神社・沖野

金毘羅権現は山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神様です。海上交通の守り神とされ、特に船乗りから信仰されてきました。海を見下ろす山岳部に鎮座していることが多いです。明治の廃仏毀釈で金毘羅神社と呼ばれるようになりましたが、石碑などにはまだま…

平井神社・上平井

東郷西こども園の裏にあるのは、平井神社です。用水路を挟んで、設楽原の戦いの前に信長が軍議を開いた極楽寺跡がありますが、こちらは以降は残っていません。信長ここにあり、と幟旗や旗指物を林立したので「旗本陣」と言われています。 以前はここに上平井…

八幡神社・八幡

毎年祭礼が賑やかな八幡神社です。八幡地区は新城小学区と東郷西小学区に跨るため、祭礼では両校の子どもたちがともに楽しみます。灯籠に野球ボールが入っているあたりにも、この神社が子どもたちの遊び場であることが感じられます。祭礼では毎年立物花火が…

八幡神社・矢部

新城保健センターや特養老人ホーム麗楽荘(うららそう)などが並ぶ地区の片隅に八幡神社があります。こちらは信長の次男、北畠信雄の本陣跡です。位置としては信忠と信長の間になります。 以前は同じ矢部の谷下にあったが、文政8年に火災に遭い、現在地に移っ…

野辺神社・富永

旧県立新城東高校の裏、用水路沿いにある神社です。祭神は菅原道真ですから、野辺天満宮と言ってもいいかもしれません。延喜年中の創立で、境内には稲荷社や御鍬社、六所社も祀られています。 ここは設楽原の戦いの時、信長の嫡男信忠の本陣跡ですが、家康が…

松尾神社・富永

県立新城総合公園に行く途中、気にしていないと見落としそうですが、岡崎信康本陣の看板があります。ここが松尾神社です。信康は徳川家康の嫡男ですが、信長の言い掛かりによって家康自らに切腹を命じられた武将。目の前に家康の本陣があることから、大切な…