永明庵跡・大野
臨済宗方広寺派の永明庵(ようめいあん)は、十一面観世音をご本尊とするお寺でした。少し離れた東南の山中に修行堂を持っていたと伝わりますが、琴森稲荷のことでしょうか。江戸末期に衰退し、廃仏毀釈の影響で無檀無住となっていたので、明治11年に淵龍寺に合併されました。
高台にある庵跡は明治37年には大野小学校が建てられ、昭和51年に大野、豊栄、能登瀬、細川、阿寺の5校が合併して現在の東陽小学校として、この地に残っています。
小学校の坂を登った玄関前にはカヤの古木があります。これは永明庵の境内にあったものだと言われています。
たくさん広がった枝は、子どもたちに日影を作ってくれます。