宗堅寺・宮ノ前
幸雲山宗堅寺は、曹洞宗でご本尊は釈迦牟尼如来、文殊菩薩と普賢菩薩を脇立としています。
野田城の戦いで武田信玄を狙撃したと伝わる信玄砲を所有する寺として有名です(現在は設楽原歴史資料館で展示)。
天正元年(1572年)、野田城主菅沼定盈が建立した桐谷山幸春寺に由来し、彼の戒名から現在の山号寺号に改められ、菅沼家の菩提寺とされました。菅沼家の移封と共に移転し、慶安元年(1648年)菅沼定実が新城陣屋の領主になる時に現在地に移転しました。山門横には旧山門と旧本堂の立派な鬼瓦が残されています。
十王堂や水車など、風情のある境内です。
長野県松本市の全久院を本寺としていましたが、明治の初めに廃寺となったため、同じ新城の大洞山泉龍寺の末寺となりました。
新城の歴史だけでなく、日本の歴史に関わる宗堅寺。町中の小さなお寺ですが、一度訪問されてみてはいかがでしょうか。