淨泉寺・宮ノ西
新城駅への入り口にある淨泉寺は、山号を片桐山といい、真宗大谷派のお寺です。吉田城主池田輝政の家老片桐半右衛門が新城城に入り、母明連尼のために宗堅寺の西に建てた淨泉庵がその始まりです。
後に半右衛門により淨泉寺でされ、慶安年間に現在地に移されました。
開山は明連尼ですが、二世住職は三河一向一揆の中心となった安城の本證寺から迎えました。本尊阿弥陀如来像は恵信僧都の作と伝えられています。
本堂の上棟は文政3年(1820年)、庫裡は手斧で削られた跡の残る元禄年間のものだそうです。訪れた3月半ばにはまだ咲いていませんでしたが、本堂前の枝垂れ桜が美しいそうです。
住職は世襲制とされ、代々片桐半右衛門の末裔が務めて来ました。境内には「片桐半右衛門顕彰之碑」がありますが、埋葬場所は詳しくは分からないようです。