新城探訪記〜山の湊新城の神社・お寺

大好きな町、山の湊新城をご紹介。神社、お寺、石造物が中心になるのかな。有名なところはすっ飛ばして、コアなところばかりかもしれません。

淨泉寺・宮ノ西

新城駅への入り口にある淨泉寺は、山号を片桐山といい、真宗大谷派のお寺です。吉田城主池田輝政の家老片桐半右衛門が新城城に入り、母明連尼のために宗堅寺の西に建てた淨泉庵がその始まりです。
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後に半右衛門により淨泉寺でされ、慶安年間に現在地に移されました。
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開山は明連尼ですが、二世住職は三河一向一揆の中心となった安城本證寺から迎えました。本尊阿弥陀如来像は恵信僧都の作と伝えられています。
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本堂の上棟は文政3年(1820年)、庫裡は手斧で削られた跡の残る元禄年間のものだそうです。訪れた3月半ばにはまだ咲いていませんでしたが、本堂前の枝垂れ桜が美しいそうです。
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住職は世襲制とされ、代々片桐半右衛門の末裔が務めて来ました。境内には「片桐半右衛門顕彰之碑」がありますが、埋葬場所は詳しくは分からないようです。

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立派な梵鐘は享保12年(1727年)、鐘楼は寛延元年(1748年)の完成です。歴史の重みを感じる風格が漂います。
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目立たない場所にありますが、お寺の裏門は元は新城城の獄舎の門を移築したものだそうです。由緒あるお寺なので檀家さんも多いのか、法事等で忙しく回っていらっしゃるご住職の姿を、よくお見かけします。
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